第17回 | 2002年07月12日(金) |
吉村 茂光 |
◆勝てる時に勝てる場所で勝負する◆ |
「株は売っても買っても儲からない」 この道数十年のベテランでさえもこう嘆いていました。 儲からなければやらなければいい、というのが単純な理屈です。預金金利が安いと嘆いていますが、デフレで物価が下がっているので貨幣価値は上がっています。いくら預金金利が高くても銀行に預けておいては土地の値上がりに追いつかない、そんな時代に比べれば今ほど現金を持って安心していられる時はありません。 それでもバブル崩壊以来こうむった株式の損を何とかして取り返したい、というのが人情でしょう。 しかし、相場というものは誠に皮肉なもので投資家が損を取り返したいという事情が強ければ強いほど儲かる可能性は少なくなり、損を増大させる可能性が大きくなるのが普通です。 かって兜町で勇名をはせたこの道何十年という猛者でも儲からない市場で、バブルの絶頂に至るまで大して儲からなかったような投資家が儲けられる可能性は極めて低いと考えざるを得ません。 そんな難しい市場で悪戦苦闘するよりも、もっと簡単な方法がありますよ、ということを知って頂くのがこのコ−ナ−の目的です。 |
例によって7月限オプションの推奨実績を掲げます (下記は弊社開発「オプションストラテジィ」ソフトを使用している方に対する助言の全実績です) |
結果だけ見ると簡単にプラスになったように見えますが、途中では何度も何度も評価損を抱えポジションをめまぐるしく変えています。 株とオプションの相違は予想が狂った場合、合理的にポジションを組み替えることによって軌道修正が可能となり、最終的にプラスにするのが比較的容易である、という点です。 これで3ヶ月間連続で全勝ということになります。 |