1999年度会報より−順張り投資法・聖杯となりうるか?−2016.10.05
  • 昨日(10/4)JP分析日足で日経平均上に406番買いサインが点灯しました。このサインの内容を見てみると緩い条件という事が分かります。数値はなく、指標の向きだけをみているからです。
  • 上向きという条件で出来ていますから、順張り・トレンドフォロー型です。JP法は、逆張り買いに威力を発揮する投資法ですが、たまにこうした順張りの手法もあります。
  • 今回の406番は1999年に会報で発表したもので、個別銘柄の仕掛け条件、また利食いポイントも書かれてあります。
  • 今年(2016年)に入ってからポツリポツリと点灯していますので、その後の経過をみてみました。17年前のように、うまくいっているとしたら、聖杯となりうるかもしれません。
  • 聖杯とは、キリストが弟子と過ごした最後の晩餐で使ったとされる杯です。永遠の命が手に入るとされています。これを転じて、株式投資では、必勝法という意味で使われます。
  • 1999年会報はこちらの一番下のほうにアップされてます。14ページから始まる原稿の部分が、406番の解説に当たります。まずはこちらをご覧下さい。

■日経平均の買い条件406番
※向きの条件しかない。そのため緩い条件といえます。
1999年度会報より−順張り投資法・聖杯となりうるか?−−ソフト利用事例集第367回−
条件だけみると聖杯とは言いがたいですが・・・。

買いサインポイント
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直近は、点灯したばかりなので何ともいえませんが、他のポイントを見る限り儲けるチャンスはあったようです。

■個別銘柄の買い条件
日経平均の買い条件に付け加え、株価が1000円以下、出来高が5万株以上です。
※今回は、999番に作成しました。
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合格数グラフはこうなります。 ※対象は信用銘柄
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緩い条件だけあって、たくさん合格しています。

合格した銘柄が多い場合は、前日からの値上がり率の少ない順に5銘柄をバスケット買い。
5銘柄の合成チャートを作成し、利食いのタイミングは、25日移動平均線の+13%ラインに到達した時

■結果

対象は信用銘柄としました。

◎2016年1月27日 前日比マイナスの大きい順に5銘柄を選択
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ユーザー銘柄管理の127番に保存
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1999年時は、倍率の項目はなかったので、そのまま合成チャートを作成します。単純平均です。
合格した銘柄を株価にかかわらず、1単位ずつ仕掛けたとします。
※最近は、倍率の項目を使い、実際に仕掛けた時価総額的な合成チャートを作成しています。

1999年時と同じように4本値平均を採用(単純平均)
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合成チートと25日移動平均+13%ライン
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3月と5月に13%ラインにふれそうになっていますが、厳密に判断すると到達していません。

仕掛けてから日経平均との値上がり率比較
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仕掛けてから15%程下がり、そこから上へ、+20%手前まで上昇しましたが、利食い条件には到達しませんでした。


◎2016年2月25日 前日比マイナスの大きい順に5銘柄を選択
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合成チートと25日移動平均+13%ライン
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25日移動平均線の+13%ラインには到達せず。

仕掛けてから日経平均との値上がり率比較
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+10%はありましたが、利食い条件に合致せず。以降はダラダラと下へ。


◎2016年7月1日 前日比マイナスの大きい順に5銘柄を選択
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合成チートと25日移動平均+13%ライン
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ジリ高ではありますが、まだまだ25日移動平均線の+13%ラインには届きそうもありません。

仕掛けてから日経平均との値上がり率比較
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+10%を超えてきました。


2016年7月4日 前日比マイナスの大きい順に5銘柄を選択
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合成チートと25日移動平均+13%ライン
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横ばいです。25日移動平均線の+13%ラインはまだまだです。

仕掛けてから日経平均との値上がり率比較
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いいところなく、やや下がっています。日経平均のほうがプラスとなっています。

◎※直近 2016年10月4日 前日比マイナスの大きい順に5銘柄を選択
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合成チートと25日移動平均+13%ライン
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まだ始まったばかりですが、+13%が近いので到達するかもしれません。


■考察 ※直近は除く まだ分からないため
  • 過去のどのポイントも利食い条件には到達しませんでした。このルールのみだと手仕舞えていません。いつまでも持続する訳にはいきませんから、4ヶ月を目処とし、仕掛値の+10%で手仕舞いとしたほうがよさそうに思えます。このルールだと、7/4以外は利喰えています。ただ、2/25は儲け損ないといえます。+20%程度がありましたから。
  • 毎回、都合良く儲かるわけではなく、聖杯か?といわれれば違うとなるでしょう。手仕舞いルールを変更しなければいけなかったので。17年前の投資法はそのままの状態では使えませんでした。
  • 当時と相場が違うから・・・、といっていまうと身も蓋もありません。相場は違えど、多少なりともアレンジすれば、使えそうに思えます。今のところ、ルール変更して3勝1敗なので、75%聖杯といったところでしょう。
  • 仕掛けるタイミングより、手仕舞うタイミングのほうが難しいので、皆様も色々試してみて下さい。
  • 仕掛けたら100%儲かる必勝法は、あったにしろそのチャンスはほとんどなく、また利益も少ないことでしょう。それより損失を抑えながら、7割程度の必勝法を運用していけば、年間ではプラスとなり、年単位で聖杯となりうると考えます。