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1)かぶせ線 前日の大陽線の終値より高く始まったものの、終値は前日の実体のなかに入り込む大陰線。 かぶさっている形なのでかぶせ線という。特に前日陽線の中心値以下での陰線形成は、それまでの買い勢力が押し戻された形であり相場転換の急所となる例が多い。 2)出会い線1 当日の線が上放れで始まったが大引値は前日終値と同じで、逆襲線とも称される。前日の勢い以上で始まったが反対勢力の逆襲に合った事を示し、相場の方向に変化の兆しが表れたと解釈される。 3)出会い線2 当日の線が下放れで始まったが大引値は前日終値と同じで、逆襲線とも称される。前日の勢い以上で始まったが反対勢力の逆襲に合った事を示し、相場の方向に変化の兆しが表れたと解釈される。 4)あて首線 前日大陰線のあと当日下寄りして結局は陽線で終わる。ただ終値は前日の安値で止まり、買い方の反撃もそこまで。 5)入り首線 あて首線がさらにのびて前日陰線に食い込んだが、実体の中心よりは下で終わる。 6)切り込み線 前日の大陰線の中心を上回る大陽線となってきた場合。かぶせ線と逆でそれまでの失地回復ぶりから見て買い転換暗示として注目される。 7)たすき線1 前日陰線の後、高寄りして前日高値以上の終値になった場合。たすきを掛けた様な形となっている。連続的な動きの中でのたすき線の出現は、それまでの戸惑い感の減少につながるとの見方が出来る。 8)たすき線2 前日陽線の後、安寄りして前日安値以上の終値になった場合。たすきを掛けた様な形となっている。連続的な動きの中でのたすき線の出現は、それまでの戸惑い感の減少につながるとの見方が出来る。 9)つつみ線1 前日の陽線とは逆に、しかもその値幅を完全につつむ大陰線のもの。前日分を包んでいるのでつつみ線、あるいは抱いている格好なので抱き線ともいう。高値圏での出現は売り、安値圏での出現は買い転換となる。とくに長期上昇の後の陰線つつみ足は「最後の抱き線」と称され、酒田五法の一つといわれている重要な罫線パターンである。 10)つつみ線1 前日の陰線とは逆に、しかもその値幅を完全につつむ大陽線のもの。前日分を包んでいるのでつつみ線、あるいは抱いている格好なので抱き線ともいう。高値圏での出現は売り、安値圏での出現は買い転換となる。とくに長期下落の後の陽線つつみ足は「抱きの一本立ち」と称され、酒田五法の一つといわれている重要な罫線パターンである。 11)はらみ線 前日の値幅以内で動き、売り方買い方の拮抗状態とみられる。当日線がはらんだお腹の子と見立て、特にはらみの部分が寄引同時(寄付値と大引け値が同一)という場合には、それまでの流れが変わる転換暗示の兆しとされている。 12)三川宵の明星 上昇過程にあった相場が、総踏みによって大陰線を形作り、翌日も上放れて始まるものの上伸力に乏しく(小さな星)次の日に下放れるやたちまちくずれて、一つ前の大陽線の中心点よりも下回るような大陰線となった場合。売り線とされる。三本の線から相場の転換期をとらえる三川=三線であるとの説が有力。 13)三川明けの明星 三川宵の明星とは反対で、下降線をたどっていた相場が大陰線でダメ押しし、さらに下放れて始まったが、引け値は小高く終わり、次の日に急上昇の陽の丸坊主となった場合。買い線とされる。 14)たくり線 寄り付きから安く更に大きく突っ込むが、大引けにかけて地合が一転し長い下影を残してきたもの。長期下落のあとにでて、実体部分が陽線であれば一番良い底入れの形。 15)首つり線 長期上昇の後、なお上放れて寄り付いたが売り方の踏み一巡で、今度は買い方の利喰い売りで下押し、さらに押し目買いで高値引けとなったもの。下陰が実体の3倍以上あるものを原則としている。罫線の形が首つりのようになっており目先天井打ちを示している。 16)毛抜き天井 前日高値と当日高値が同値で、毛抜きの形と似ているところからつけられた型。前日が大陽線でありながら、当日線が伸び悩んでいる。前日のザラバ高値(上影)と当日陰の丸坊主高値、前日の陽の丸坊主高値と当日の陽の丸坊主高値、更に前日の陽の丸坊主高値と当日のザラバ高値などいろいろな組み合わせがある。最も典型的なのは両方陽の丸坊主高値だが、いずれも高値行き詰まり暗示型である。 17)毛抜き底 毛抜き天井の逆。いずれも前日が大陽線でありながら、当日安値と並んでいるもの。新安値を切れずに、つまり下値を守りきったとの見方から底値感の台頭につながる。なお、一般的に使われている毛抜き天井、毛抜き底はそれぞれの毛抜き形成の間に若干の時間の経過がある場合を指している。 18)空(窓) 前日の線外に当日線が上放れて始まり、そのまま当日の安値と前日の高値の間に空間が出来たもの。その罫線上の空間が”空”または”窓”という。また米国チャートでもギャップと称して重要な意味合いを持たせている。「放れ方向につけ」といわれるように、特にもみ合い放れや新値切りに際しての空は重要なポイントとなる。そしてこの空も、最初の空(窓明け)を一空、二番目を二空、三番目を三空とよぶ。 |
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