ROE(株主資本利益率)=1株あたりの利益(EPS)÷1株あたりの株主資本(BPS) 1株あたりの利益(EPS)=当期純利益÷発行済み株式数 1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本※÷発行済み株式数 ROEが高いほど株主資本を効率よく使い、利益を上げて能力の高い経営がなされていることがわかります。逆に、ROEがあまりにも低い企業は、資金をうまく使えていないわけですから、経営が下手ということで、会社の存在価値が疑われてしまいます。 実はおもしろいことに、ROEはPERやPBRとも密接な関係があります。次のような式が成り立つのです。 ROE×PER=PBR これを具体的にみていきますと、それぞれの計算式は、ROE(EPS/BPS)、PER(株価/EPS)、PBR(株価/BPS)で表すことができますから、実際に上の式に当てはめると、公式が成り立つことがわかります。 (下の式では、分子と分母のEPSが互いに打ち消します) ROE(EPS/BPS) × PER(株価/EPS) EPS/BPS × 株価/EPS = 株価/BPS = PBR ROE×PER=PBR ここからいえることは、PBRは「ROE×PER」で表されますから、PBRが低い企業というのは、ROEやPERも低い可能性が大きいのです。すなわち、PBRが低いということは、即座に『割安』と判断されがちですが、株主資本による企業の収益性(ROE)も低くなっていることがあるので、その点は注意が必要です。 参照元 「やさしい株のはじめ方」 http://kabukiso.com/apply/useinfo/roe.html 戻る |