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スピアマン考案の統計学的指標。
- 日付と株価をいう2系列の変数を、大きさの順位をつけて相関係数を求めたもの。
- 順位相関係数はその算出式から−1〜+1の間で振れるが株価の指標として使用する場合は、この数値に100を乗じて使用するのが通例である。
- この指標はある一定期間株価が下げ続けた場合、−100。逆に一定期間上げ続けた場合、+100になる。
- 主な見方としては、以下のようなものがある。
- 1)−95以下にて買い +95以上にて売り
- 2)−85ラインを上抜きで買い、+85ラインを下抜きで売り
- 3)短期線と中期線とのゴールデンクロス・デッドクロス
- 順位相関係数がマイナス100%となる場合は、日付の順番が「6、5、4、3、2、1」のとき株価の順番が「1、2、3、4、5、6」となる。これは、株価が下降しているときであるから下降トレンドにある状態ということができる。
- 株価が毎日上昇していけばプラス100%に近づくということであり、逆に言えば、RCIがプラス100%に近づけば、それは上昇トレンドにある状態と言う事ができる。
- 順位相関係数が0%の状態とは・・・
- 株価の順番の先頭か最後が日付の順番の中心にくるときである。このことから、順位相関係数が0%となるのはトレンドのない状態と考えることも出来る。
- そして、順位相関係数の0%をトレンドのない状態とするならばマイナスからプラスに水準が上がる状態は、上昇トレンド形成の過程であり、プラスからマイナスに水準が下がる状態は、下降トレンド形成の過程であると判断できる。
- この見方を用いる場合、順位相関係数がマイナスからプラスに入ったところを買いサイン、プラスからマイナスに入ったところを売りサインとする考え方もある。
- このサインを売買の判断材料にする場合の期間は、チャートのサイクルの半分の期間ではサインが遅れるのでサイクルの4分の1程度の期間がよいだろう。
- 転換点としてのサインは完全にトレンドがあると判断できるプラス100%、マイナス100%地点で相場がピークを打つような期間を設定することにより得られる。
- 上昇・下降をサイクルとして考えるなら、そのサイクルがあると見られる期間の半分が有効だと考えられる。
- まとめ
- 順位相関係数はトレンドの有無を示す指標であり、その用い方は2通りある。
- 1つは、サイクルの半分の期間を用いて逆バリの指標(転換点のサイン)とする方法。
- 2つめは、サイクルの4分の1程度の短い期間を用いてトレンドの形成を判断する方法である。この時に用いるサイクルについては、過去のチャートから周期性を探すことが必要である。
- また周期性を見つけにくい場合は、一目均衡表の基本数値「9,17,26,33,42,65,・・・・」のような転換点になりやすいと言われている日柄を順番に当てはめてみるのも手ではある。
- サイクル・・・相場の周期性
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