- 相場の人気圏・不人気圏を判断する指標である。『出来高は株価に先行するか?』この命題には、いろいろな方向からメスが入れられている。
- 逆ウォッチ曲線は、出来高は株価に先行して動く。という考えにたって開発された指標である。
- 逆ウォッチ曲線は株価と出来高を同一座標で捉え、両者の関係を見やすくしたものだが、その背景には「出来高は株価に先行して動く」という出来高崇拝の考え方があり、これによって相場の局面認識を可能にしようという大きな狙いがある。
- 通常、一つの相場というものは、ある安値からスターとして一定期間上昇した後、天井を打ち、そこから一定期間下降を続け最後に底値をつけて一段落する。
- だが、実際に相場が進行している過程では、株価が上昇傾向にあるか下降傾向にあるかはわかっても現在がまだ相場の若い局面にあるのかそれとも天井間近の終盤にきているかはなかなか判断がつかない。
- そこで、株価とともに出来高の動向も同時に絡めて見たらどうかということになるがこの場合に、もし出来高が株価とおおむね同一方向に動くという認識にたつと、これは株価の方向だけを見ていても同じであり、逆ウォッチ曲線方式で出来高と株価を同一座標にひとまとめにして記録しても、その方向からは局面認識は出来ない事となる。
- ところが、「出来高は株価に先行して動く」という考えにたって見た場合、その名のごとく時計と逆まわりとなる。
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