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第20回 2002年03月26日(火)


上げ相場でも逆張りは有効か?
●局面の判断について
相場が上げ局面なのか、それとも下げ局面なのかは事後的にしか分かりません。
「そんなことはない」という人は相場の難しさが分かっていない初心者(たとえ経験がいかに長くとも)です。

「相場局面は上げなんだけれど、何を買ったらよいか分からない」という人がいます。上げ局面だと
分かってさえいれば、何も難しいことを考える必要はありません。225先物を買えばいいだけの話です。

相場の局面判断は、正確には相場の方向性を確定するための必要条件を満たしてさえいれば十分条件(そんなものはないが・・)を満たしていなくとも売買行動を起こすための与件として位置づけられるべきです。

例えば新値3本が買い転換するとか、カギ足が直前の2つの山を上抜けるとか、または短長の移動平均がゴ−ルデン・クロスするとかは大きな上げ相場の必要条件ではありますが、そうなったからといって必ずしも、その後、大相場になるとは限りません。(十分条件ではないということです)
  • 50日周期のハイ・ロー・バンドが買い転換してから売りに転じるまでを買い局面と仮定する
  • 上記の局面で騰落レシオが70以下を記録してからV字反転した時を買いポイントとする
(上記の条件からすると現在は買い局面ではあるが買いポイントではないことになる)
<上昇局面の買い場は下のようなポイントになります>
◆個別銘柄の検索条件◆
1)貸借銘柄に絞る
2)過去100日間の平均出来高が1日当たり50万株以上の銘柄に絞る
3)RJ指数が20ポイント以下の銘柄に絞る
4)直近4日間の値下がり率の大きい順に10銘柄を選びバスケット買いする
◇上記検索合格10銘柄(1999年11月16日の例)
上記合格10銘柄合成日足
上記はあまりよい買い方とはいえないが、翌日寄り付きで買えば308円(平均)であり、日計りでその日の大引けで売却することもできるし、次の日の寄り付きで売れば42円の値幅があります。
いずれにしても、目先の底値を買い反動高を取ることには成功しています。
◇1999年12月30日合格銘柄の例
上記合格10銘柄合成日足
買いサインのでた翌日(2000年1月4日)の寄り付きで買ったとして平均934円です。これは934円の株を1万株買ったと同じことです。
2ヶ月後の2月28日には高値1192円(27.6%高)をつけています。同じ時期の日経平均の値上がり率が5%しかなかったことを考えると大成功というべきでしょう。
更に注意すべきは合格銘柄の中に新潟鉄工のような倒産銘柄も含まれていることです。バスケット
投資がリスク回避のためにいかに重要かということの証左です。
◇2000年2月23日合格銘柄の例
上記合格10銘柄合成日足
これを同時期の日経平均の動きと比較してみると
上記2つのチャ−トを比較して頂ければ、くどくど説明する必要はないでしょう。
上げ相場であれ下げ相場であれ逆張りに勝る投資法はありません。
これがJ・P法の基本コンセプトです。
ここに紹介しているのは、ほんのJ・P法の入り口に過ぎません。しかし、これだけでもJ・P法という投資法が微塵も曖昧さを残さない合理的投資法である、ということだけは最低限御理解頂けたと思います。


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