第25回 | 2002年10月08日(火) |
●農耕民族と株式投資
●急反転する確率の高い条件の設定法
上記の表から分かることは、この買い付け法を用いると、買いサインの出た翌日の寄付き成り行きで買ったとしてその後60日(約3ヶ月)以内の平均上昇率は49.64%、60日以内に10%も上がらない失敗の確率は13.89%であるということが分かる。 さらに3割以上上昇する確率は61.6%もあり、その平均上昇率は71.1%もあるということになる。 上記の検証期間が相場の極端な低迷期であったことを考えると、この方法はかなり強力な買い付けの手法であことが分かるはずである。 このことは統計的に10回勝負して8回以上は勝てる可能性が非常に高く、かつ、勝った時の利益率もかなり高くなることを意味する 従って、それぞれ異なった合格銘柄を10銘柄に分散投資すれば100%近い確率で勝てるということになる。少なくとも統計的にはそうなる。 もう少し具体的に見ていきたい。下記のチャートは日経平均日足に今回解説した「逆張り買い条件」に合格した銘柄数を併記したものである。縦のバーは合格銘柄が10銘柄以上検出された日である。 単純に考えても統計的に86%以上の確率で成功するのであれば、10銘柄同時に買えば失敗する可能性はほとんどゼロになる理屈である。 更に念を入れ買値から3割下がった銘柄があれば、そのことを確認した翌日寄付きでナンピンするというルールを導入すればさらに成功確率は高くなるはずである。 2001年1月12日の例 合格銘柄 合格銘柄合成日足チャート 2001年9月13日の例 合格銘柄 合格銘柄合成日足チャート 2001年9月18日の例 合格銘柄 合格銘柄合成日足チャート 2001年9月28日の例 合格銘柄 合格銘柄合成日足チャート 2001年12月10日の例 3割下を買い下がればOK(統計がそれを裏付けている) 合格銘柄 合格銘柄合成日足チャート 2001年12月17日の例 合格銘柄 上の合格銘柄のうち8874のジョイントだけ株価が高く、他の12銘柄は100円そこそこかそれ以下である。これは業績不安のある低位株が限界近く売り込まれたことを示唆している。このようなケースではバランス上の配慮から飛び抜けて値の高い銘柄は排除した方がよい。ジョイントを除いた12銘柄で合成チャートを作ることにする。 合格銘柄合成日足チャート 2001年12月18日の例
○合格銘柄 ○合格銘柄
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