吉村茂光の投資教室ロゴ
第21回 2002年04月05日(金)


自明の理に従って堅牢な理論を構築する
J・P法は当たり前の事実を積み重ねていくことにより、結果として当たり前ではないこと(非日常的な利益)の実現を目指す投資法です。
◎当たり前のこととは・・・
1)株は高いところを買うよりも安いところを買った方が有利である
2)相場の予測は往々にして専門家でも間違うことの方が多い(人の意見は聞くな!!)
3)株価変動は確率変動であり相場のトレンドは事後的にしか分からない
◎安いところをどうやって探す
今回は一番簡単でポピュラ−な手法を紹介します

<騰落レシオ>による安値のポイント
騰落レシオの作り方
(値上がり銘柄25日間累計÷値下がり銘柄25日間累計)×100(%)

騰落レシオ70%以下が安値圏とされている
(70%以下ということは、値下がり銘柄数の方が値上がり銘柄数より30%多いことを意味する)
日経平均の簡易折れ線グラフと騰落レシオ
簡易折れ線グラフの作り方
高値屈折点:その日の前後20日間の株価が、その日の高値より低いポイント
安値屈折点:その日の前後20日間の株価が、その日の安値より高いポイント
(よくケイ線マニアの人が「今はまだ二段上げの段階だ、まだ三段上げが残っている」といったことを言いますが、どの程度の上げをもって一つの山を形成したと見なすのか規定がきわめて曖昧です。誰が見ても同じ形にならなくては客観的に分析、検証が不可能です。そのために考えられたものがこの簡易折れ線グラフです)
上記のチャ−トにAからFまで6回の買い場(騰落レシオによる)が示されています。
チョツト見ただけでもDの買い場とEの買い場は日経平均で見る限り下げの途中を買っています。
しかし、個別銘柄の検索法が極端な逆張りになっているおかげで失敗しないどころか儲かってしまいます。
誰がやっても同じ結果になる個別銘柄の選び方
1)貸借銘柄のみを検索対象にする(市場性重視)
2)出来高が過去100日平均で50株以上の銘柄に絞る(市場性重視)
3)株価が50円以上、1000円以下の銘柄に絞る(バスケット買いがし易いように)
4)当日陽線でRJ指標が20ポイント以下の銘柄に絞る(極端な安値にある銘柄を探す)
5)合格全銘柄のうちから25週線からの下方乖離の大きい順の10銘柄を選ぶ
6)合格10銘柄の合成チャ−トを作成、翌日の寄付成行ききでバスケット買いする
上記の作業を<JP法株価分析>ソフトの連続検索ソフトを使うとワンタッチで1分以内に検索できます(以下は「JP1000」ソフトを使用)
これまで解説した手順に従って全てに買いポイントで買い付けを実行したらどうなったかを以下に掲げてみました。
1999年11月16日(A)の例
1999年12月30日(B)の例
2000年2月23日(C)の例
2000年10月30日(D)の例
2001年1月12日(E)の例
2001年9月13日(F)の例
ここで解説したようにJ・P法は、あくまで理詰めに、人為的な曖昧さを越さず、誰がやっても同じ結果がでるように考えられた投資法です。

上記のチャ−トをみても分かるように買ってからすぐに買値を下回ったケ−スは皆無でした。
ここに採用した期間がかなり儲けにくい相場であったことを考えると非常に有効な投資法といえます。

今回解説した投資法はJ・P法の初歩の初歩に過ぎません。今後、順を追って、次第に高度な売買
手法を解説していく予定です。御期待下さい。



戻る